一の沢林道の路肩崩落により「三股登山口→前常念→常念岳山頂→常念小屋」のルート変更を誘導するSNSの書き込みや、小屋への問い合わせがあります。登山口にマイカーを駐車できず、御不便をお掛けしますが、特に初心者や中高年の方には、一の沢登山道での登山計画を強くお薦めします。
「三股登山口→前常念→常念岳山頂」の標高差は1500mで、「常念岳山頂→常念小屋」までは400mの下りです。1日行程が標高差1900m登降の健脚向けルートです。
三股登山口1350mから三股森林限界2350mまでは、水場の無い急登。三股森林限界から常念岳山頂2857mまでの標高差500mは、陽射しを浴び続ける岩稜帯の登山で体力を著しく消耗します。また、夏山登山では、森林限界から常念岳山頂までの、逃げ場の無い落雷のリスクも考慮してください。
避難小屋-常念岳八合目からの、トラバースルートもありますが、途中、足元の安定しない鎖場(残置ロープ)が3か所あり、初心者にはお薦めしません。
毎年、疲労による救助要請や日没後の小屋到着。前常念避難小屋ビバークの連絡が何件もある登山コースです。
一の沢登山口1250m→常念小屋2450m+崩落地点から登山口までの林道・標高差150mを歩いて頂く事になりますが、1日行程の標高差は1350mです。常念岳山頂へは、翌朝の落雷リスクの無い爽やかな時間帯に、荷物を小屋にデポして身軽に往復。
メンバー全員の体力を考慮した上で、常念岳を目指す登山者には、一の沢登山道での登山計画を強くお薦めします。